先週の土曜日(19日)、立命館大学で開催された日本労働法学会第136回大会に行ってきました。家事使用人の労働条件保護と労働契約法20条(有期契約労働者の差別禁止)、顧客等によるハラスメントの会場で勉強をさせてもらいました。

顧客等によるハラスメントのテーマに最も関心があったのですが、議論が煮詰まっておらず、まだまだこれからの分野のように感じました。今後も手探りで事件の解決に当たるほかありません。

家事使用人の労働条件保護では台湾の実情が紹介されました。外国人労働者の保護との関係が深い領域です。今後、日本でも注目を集める分野なのかもしれません。

労働契約法20条のワークショップでは大変興味深い議論がなされていました。「比較対象となる無期契約労働者は誰か」を巡る議論は、私が深く考えていなかった内容でした。事案に精通した先生方のご意見は大変レベルが高く、私もまだまだ勉強が足りないと思い知らされました。

今後も機会があれば学会に参加させてもらって勉強に努めたいものです。

(丹波市 弁護士 馬場民生)