先週、神戸にある家庭裁判所に車で向かったところ、裁判所の駐車場が満車でした。裁判所内の待合室も満席で、立ったままで調停の呼出を待っている方がおられるほどでした。年末年始に裁判所が休廷になることと、年内に区切りをつけたいという心理が働くために、師走の裁判所は大忙しなのでしょう。

師走のためかどうかはわかりませんが、私にとって先週は前向きに進んだ事件が多かったです。相続関連の勝訴判決、遺産分割調停の成立、遺産分割協議の前進と相続関連の事件が順調でした。遅々として進まなかった交通事故の事件も少し前に進みました。調停不成立を覚悟していた離婚調停事件まで前進したのには少し驚きました。嬉しい誤算です。会社との顧問契約も新たに締結する方向になっています。来年度、ある社会福祉法人の評議員になることもほぼ決まりのようです。これに対して、刑事事件に季節は関係ありませんし、民事・家事でも年越しになってしまう事件が少なくありません。相手のある仕事ですので、依頼者の期待するように短期間で事件を終結させるのは容易ではありません。

先週は事件関係のほか、人前で話す機会が2度ありました。1つは県主催の研修で高齢者虐待防止法について福祉関係者を対象に講師を務めさせていただきました。もう1つは地元の税理士さんが主催されたセミナーで、丹有法律事務所のヴィジョンなどを紹介しました。数えきれないほどの講演をこなされている税理士さんだけあって、わかりやすくかつ熱意が伝わってくる解説をされていました(私も見習わないといけません)。来年、専門の垣根を超えた新しい挑戦をしてみたいと今から心をときめかせているところです。

最後にもう1つ。来年1月にある小学校で憲法出前講座を担当することも先週決まりました。前にも担当したことがありますので、うまく話せるかなという心配よりも、楽しみな気持ちのほうが強くなっています。

今年もあと少し。夢を希望を持ちながら、同時に目の前の事件を着実に解決して、新年を迎えたいものです。

(丹波市 弁護士 馬場民生)